この夏休みこそ!「人生の羅針盤」見つけよう!
かつて小学生だった頃、夏休みは貴重な自分の時間でした。
1日のどこを勉強時間にして、お手伝い、遊び、プール、テレビ等など
予定表を自分で作成するのが、これまたワクワクする瞬間だったことを
思い出すなあ。最も、計画通りには事が進まず、夏休みの終わりごろになると
宿題のことで頭が痛くなり、自己反省を繰り返した頃が懐かしい(笑)
私の時代と今の子どもたちの取り巻く環境は、随分変わってきているだろうと
感じますが・・。
さて、教育ジャーナリスト、おおたとしまさ氏の記事
(塾と教育,2019,8月)の興味深い記事を見つけました。
最近では、「勉強ができるのがあたりまえ。でも、勉強ができる
だけじゃダメ。」と考える親が多いとのこと。単純に昔より、
子どもの負担は増えていて、まるでスーパーマンを育てなければ
いけないかのような強迫観念に、多くの親が取りつかれていると
氏は話します。
ぼーっとする時がない子どもたち。ですが、暇な時こそ、
こどもたちはどのように自分の時間を使おうかと考えるのです。
自主性や主体性は実はこのような時間にこそ、芽生える。
自分が何を好きで、
何をしている時が幸せで
何を欲しているのかを感じ、自分自身を知る時間。
それが人生の羅針盤になる。
常に予定を埋められて、ぼーっとする時間を奪われると
「人生の羅針盤」を使いこなせない人になってしまう。
主体性なく、なんとなく世間的に良いといわれる方向性を
向いて生きるしかなくなる。そんな状態で、いくら
高学歴を得ても、英語ができても、プログラミングが
できても、何の意味があるのか?
所得や学歴より、自己決定の度合いが高い人ほど
幸福度も高いという調査結果もあるそうです。
皆さんは、「人生の羅針盤」をどのようにお考えでしょうか?
子どもには、ぼーっとして欲しくない!特に夏休みのこの時期、
願わくば学習、習い事、体力づくりをして欲しいですよね。
子どもたちの時間を預かる教室経営する立場で、このようなテーマに
触れるのは、子どもたちと共有する時間を本質的に考え、子どもたちが
少なくとも、主体的に活動できる後押しができればと願うからです。
「夏休みには、これだけはする」と目標をもって、優先順位を自分で決め、
思いっきり、友達と遊びまくった夏休み。それでもまだ時間が余りました。
週末ごとに振り返り、できたこと、できていないことをチェックし鼓舞したあの頃。
母親から決められていたのは、お手伝い。お手伝いの拭き掃除をしなければ、
勉強が開始できないルールがありました。今、思えば、何でも自由ではなく、
何か家族のために働くというタスクが与えられていました。
その他は、自由自在に考え、夏休みを楽しく過ごしました。勉強が足りていないことは
今も反省していますが、そのごろの羅針盤が今の生き方に何か影響しているとすれば
とても幸せだと、今感じるし、人生の羅針盤が持てたことを、親に感謝しています。